医学部附属病院にて「広域災害発生時の患者受入訓練」を実施しました
平成27年3月5日(木)、医学部附属病院にて、広域災害発生時を想定した患者受入訓練を実施しました。
今年度の訓練は、新しく改定を行った災害対策マニュアルの検証をするとともに、今回から新たに導入した電子トリアージ支援システム(3Spiders※)を活用し、正確かつリアルタイムに患者情報の収集と共有化を体験することを目的とし、約160名の教職員及び学生が参加しました。
※3Spiders:東京エレクトロニツクシステムズ(株) による災害対応傷病者情報管理システム。
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訓練終了後の講評で、訓練の指揮を執った救命救急センター長の溝端康光 教授が「今回の訓練では改定したマニュアルについて、動きを持って検証する事とICTを活用して患者情報の収集と共有化を実施していくことが重要な目的であった。その上で病院全体が一丸となって緊急時に対応できる体制を作り、しっかりとした指揮命令系統を立ち上げ、これを動かす事が最も重要な事である。また、危機的な状況下では指揮官が明確な指示を出さないと組織は動かないので、リーダーシップを発揮できる指揮官及び、フォロワーシップを発揮し指揮官をサポートする人材の育成が重要である。」と話しました。
今回は新たなシステムを導入しての初めての訓練となりましたが、この経験をもとに災害拠点病院としての機能を向上していくとともに、より一層充実した医療サービスを提供できるよう取り組んで参ります。