株式会社小松製作所代表取締役会長 坂根氏に名誉博士号授与
大阪市立大学は、平成22年2月3日(水)、株式会社小松製作所 代表取締役会長の坂根正弘氏に名誉博士の称号を授与しました。
坂根正弘氏は、昭和38年3月に本学工学部を卒業されました。現在は小松製作所代表取締役会長であり、日本を代表する企業経営者として、現在に至るまで、卓越した経営手腕と独創的な発想により、日本の経済産業界の発展に多大な貢献を成し遂げられ続けてきました。この間、(社)日本建設機械工業会 会長、日本経済団体連合会評議員会副議長など多数の公職を歴任し、日本の産業振興に関わる重要な提言をされるとともに、日本経済団体連合会環境安全委員会委員長という立場から、重要なテーマである地球温暖化対策について、産業界の意見の取りまとめ、政府への提言等、積極的に取組む他、国際貢献の一環として対人地雷処理活動に参加するなどの多大な功績を残されています。
加えて、平成20年10月には本学経済学部企画講座(経友会講座)において、国際経済?国際ビジネスの第一線に携わる自身の実体験を本学学生に伝えるなど、大学の教育にも尽力されています。 今回、大阪市立大学はこれらの功績に対し、名誉博士の称号を授与いたしました。
授与式のようす
坂根正弘会長による記念講演
授与式後の坂根会長(右)と、金児曉嗣大阪市立大学長
学位授与式後の坂根正弘氏のコメント
「社長を6年、会長を3年務めて、現在はこれまでの実績を評価していただく世代に入っているが、今回の授与を励みに、さらに新しい実績を作っていきたい。社内だけでなく社外、そして大阪市立大学にも、より貢献していきたいと思っている」
坂根正弘氏の略歴
生年月日 昭和16年1月7日(現在69歳)
出身地 島根県
現 職 株式会社小松製作所 代表取締役会長
出身大学 大阪市立大学工学部(昭和38年3月卒業)
職歴
昭和38年4月 株式会社小松製作所入社
平成1年6月 同取締役
平成2年11月 小松ドレッサーカンパニー(現コマツアメリカ(株))社長
平成6年6月 常務取締役
平成9年6月 経営企画室長、専務取締役
平成11年6月 代表取締役副社長
平成13年6月 代表取締役社長
平成19年6月 代表取締役会長 就任(現在に至る)
大阪市立大学名誉博士の称号について
大阪市立大学名誉博士の称号は、学術文化や国際交流を通じ、本学の教育研究上、顕著な功績があった研究者や卒業生等の本学関係者に対し、授与されます。
これまで、ノーベル化学賞を受賞されたアーロン?チカノバー氏やユニチャーム株式会社代表取締役会長の高原慶一朗氏等7名に授与し、今回、坂根会長への授与は8人目となります。