2012年度交換留学レポート9月号(ドイツ ハンブルク大学)
商学部3回生 森本摩耶
こんにちは。9月に入り、ハンブルグはますます寒くなってきました。曇り空の日も多く、ドイツの長い冬が始まる気配を感じます。街中に出ると早くもクリスマスのお菓子やプレゼントを見かけるようになり、あっという間に夏が終わってしまったんだなあと思うと、少し寂しいです。
しかし、ドイツではクリスマスの前にもう1つ大きなイベントがあります。
ドイツと言えばビールとヴルスト。それがドイツの至る地域で楽しめるイベント、オクトーバーフェストです。わたしも先日、ミュンヘンでこのオクトーバーフェストに参加してきたので、今回はそれについて書きたいと思います。
?オクトーバーフェストとは、元々1810年に当時の皇太子ルートヴィヒとザクセン皇女の結婚式をミュンヘン市民が祝ったお祭りで、それ以来、世界最大のビール祭りとしてミュンヘンを始め世界各地で開催されています。毎年9月半ばから10月上旬に開催され、600万人以上もの人々が訪れるそうです。先ほど述べたように、このオクトーバーフェストはミュンヘンでの開催が最も大規模で世界的にも有名ですが、ミュンヘン以外の地域でも、そしてもちろんハンブルグでも、ドイツの至る地域で行われています。
ミュンヘンのオクトーバーフェストでは、ビールテントだけでなく、観覧車などの遊園地アトラクション、お化け屋敷や屋台などたくさんの店が揃い、朝から晩まで賑わいます。
ビールテントでは、味が濃くアルコール分の高いオクトーバーフェスト用特別ビールが用意され、このビールは地元ミュンヘンのビール醸造会社だけがオクトーバーフェストで提供することを許可されているそうです。
わたしも先日、友人と一緒にミュンヘンのオクトーバーフェストに参加してきました。そこで驚いたのは、ビールテント内ではもちろん、ミュンヘンの街中やミュンヘンへ向かう列車内でもたくさんの民族衣装を着た人々を見かけたことです。この民族衣装は、女性用はディアンドル、男性用はレーダーホーゼンと呼ばれ、バイエルン州からオーストリアチロル地方にかけての民族衣装だそうです。このような衣装はビールテント内のスタッフだけが着ていると思っていたのですが、実際はオクトーバーフェストに訪れる客の大半が(老若男女関係なく)これを着用しており、その光景はとても華やかで印象的でした。会場にはたくさんのビールテントが設けられていましたが、どのテントも満席で、中には入場制限をかけているテントもありました。
想像以上の人の多さに驚きましたが、本場ドイツの賑やかな雰囲気を味わうことができ、とても楽しかったです。また、10リットル分のビールジョッキや大量の料理をかついでせかせかとテント中を動き回るスタッフ達の姿は圧巻でした。
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このオクトーバーフェスト、開催期間は10月の第一日曜日を最終日とする16日間で、今年は9月22日から10月7日までの開催だそうです。
また、日本でも毎年、東京や神戸で開催されているようなので、みなさんもドイツの雰囲気を味わいに一度行ってみてはいかがですか。