語学研修レポート(中国 中日友好大学生訪中団)
2018年度日本大学生訪中団に参加して
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まず、日中両国の友好関係を築くために、日本大学生500名を中国へ招待してくださった、中華人民共和国駐日本国大使館、中華人民共和国駐大阪総領事館の皆様方、またご支援くださった関係者の皆様に深く感謝する。
今回の北京訪問は、私にとって人生2度目の中国であった。前回は上海に少人数でのインターンシップであったから、これほどの大人数で行動するのは初めてで、人の顔を覚えたり仲良くすることが出来るだろうかと思ったが、みなさん親切で刺激的な人たちであった。就活も終えている4回生の先輩方も多く、その方々から色々な話も聞けたり、日本人同士でも有意義な交流ができた。
今回の7日間の日程ではこれでもかというぐらい、素晴らしいイベントを体験させていただけたが、そのなかでも印象に残ったものを紹介する。一つ目は、CSI(中国国際放送局)への訪問である。ここでは全世界に向けて放送を行い、世界でも最も使用言語の多い放送局として名高い。私はここで、今回の訪中前にずっと聞いていた中国語ラジオのアナウンサーの方にお会いすることが出来た。これは予期していなかった出会いで、「この声、聞き覚えがある……まさか!」と、度肝を抜かれた。彼女は私がずっとラジオを聞いていると言うと、とても喜んでくださり、別れ際には中国語で、「頑張ってね」と応援してくださった。まだまだ中国語初心者なのに、その言葉の意味がわかったということに強く感動した。ご縁というものはあるのだと、しみじみ思った出来事だった。二つ目は、北京大学で行われ、この訪中のメインイベントであった日中大学生千人交流大会である。両国の学生が文字通り千人集まる集会である。そこで私たちは、中国の伝統歌劇の昆曲や雲南民族舞踊、中国語による合唱を観覧した。中国版歌舞伎と呼ばれる京劇も、今回の訪中で見ることが出来たのだが、中国の伝統歌劇はとても美しく、心を打たれた。たおやかな動きや美麗な衣装、清廉な歌声とともに、中国の長い歴史を感じた。
また、今回の北京では私は少し体調を崩してしまい、ホテルで休むことがあったのだが、その際も会ったばかりの北京外国語大学の学生が、ホテルまでタクシーで送ってくれたり、(なんと、中国ではタクシーをアプリで呼ぶことができ、あと何分で到着ということもわかるのだ)その後ホテルの部屋まで出前を取らなくても大丈夫かと物凄く親切にしていただいた。彼女の日本語はとても流ちょうで、私も頑張らなくてはと思った。異国で体調を崩すという、ある意味貴重な体験もでき、「まあなんとかなる」という教訓も得ることができた。?
今回の中国訪問で、私はますます中国の魅力にとりつかれてしまった。文化や言葉など日中で違うものはあるが、それを越えて共通するものがたくさんある。まだまだ勉強するとともに、日中の関係が少しでも良くなるように、私からも魅力を周りに発信していきたい。
門林優佳